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2007年12月18日

『アメリカ経済終わりの始まり』

アメリカ経済終わりの始まり──脱ペーパーマネー経済時代の超資産運用論

”投資”とは”透視”
・・・・こんな書き出して始まる本書は松藤民輔さんという、「The Economist」でも紹介されたほどの著名なエコノミストの方です。

今年の夏、「サブプライム問題」に対して、一体どう対峙していれば良いのかを知ろうと思って、買い求めました。エコノミストの方が書かれる本には論旨に賛同しかねるケースも多いのだけれど、松藤さんの本は「資産運用」という現実論を展開してくれる匂いを感じて、手に取ってみた本です。

たくさんの示唆を含んでいる本書の一部のみを紹介するのは難しいですが感想を。


本書の、日本企業の底力を説く論旨には多いに賛同しています。
会社としても、日本企業の底力をより一層高めるよう、有益なサービス展開を続けていきたいと考えています。実際、日本企業ないし日本人の勤労意欲は世界でも群を抜いていると思います。たしかに、タイなどアジア各国の成長への意欲はもう無いかもしれませんが、成熟化した社会における意欲の低下をマイナス要素と捉える必要性はないというのが私のスタンスです。

もちろん、日本経済にまったく何の問題もない、とは決して考えていません。
ですが日本企業がこれまで黙々と進めてきた”カイゼン”努力、隣の人の仕事を柔軟に助け合う組織力・人間力は誇って良いものです。

最後に、投資家に限らず、ビジネスパーソンとして覚えておきたい一言を引用します。
  

新聞の一面を眺めて感心していてはいけない。隅の2行ほどの小さな記事が、どのくらい大きなヒントを含んでいるかを予測しなければいけない

経営情報、マーケティングデータ、webアクセスデータなど、分析が難しいといわれるデータ分析に取り組んできた弊社では、いわゆるKPI:主要業績指標の数字を眺めているだけではダイナミックなビジネスの「次」を予測はできないと強く説いてきました。
あらゆる数値の動きに目を配ることができるかどうか、異常値をキャッチするアンテナがあるかどうか、数字の動きの特徴とビジネスとを結びつける勘ドコロを持てるかどうかが問われるのです。

投稿者 sakuma : 2007年12月18日 01:17