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2008年01月04日

企業内世代間闘争(1):ワンマン経営と企業の成長

まだ完読していないのですが(許して!)

  『神様からひと言』荻原 浩/光文社文庫/720円

広告代理店から食品メーカーに転職した20代後半の主人公が、上司にたてついたことで
「お客様相談室」に左遷され、その後の日々をプライベート並行して軽快に語られています。

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本書のすべてではありませんが、一部には食品偽造の「現場」も書かれていて
昨年頻発した偽造問題について再度考えさせられました。

以前のブログで、「偽造問題は企業の古い体質から出た膿」というようなことを
書かせていただいてます。

特に、「ミートホープ事件」について考察しようと思ったのが、
この事件だけは、他社の事件と違って、2つの意味で印象深かったからです。

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1)ワンマン社長と会社の成長

社長の田中氏は年商16.5億、社員は100名ほどの会社のボスです。

この事件の記事やブログなどでは、ワンマンだった、裸の王様だったと語られてます。

私は国際政治学者(だった)ので、例えれば、資源の乏しい開発途上国は
一人前の国家 ※ になるまでの間は、

    ※一人前の国家というのは経済的にも政治体制的にも、って意味です

「開発独裁」と言われる独裁者か、あるいは宗教的なカリスマ性を持つ人物が必要です。
中東から南アジア、また南アメリカ諸国をみると納得できますね。

だって、何かに向かって人心がまとまるための「求心力」がないと成長しないし
目先の生活への不満・不安への希望が持てないから。

企業経営も同じ。

しつこいですが、開発途上国には「求心力」が必要なんです。

でも。途上国から脱却するプロセスで、今度は民主体制、例えば選挙オペレーションの
見直しとか公共設備の充実や官僚の不正是正 などなど・・・・企業活動で言えば
BPR(業務改善)が必要になってきます。

田中氏は「求心力」を大きく勘違いしていた。
もちろん、途上国なら何でもやってOK!な訳ではありません。

法人として

   安全で安心な美味しい食品を作り、食生活を豊かにすることに貢献する

というミッションを会社が掲げていたら、ミートホープは180度違っていたはず。

ビジョナリー・カンパニーの言葉を持ち出すまでもなく、
社会に貢献しない会社は永続しないのです。

田中氏は37歳で室蘭で起業しています。
以来、30年会社を存続させてきた。
道内の食品加工会社では売上規模でTOPだったそうです。
さぞや「社長!」と社内・社外からもてはやされていたことでしょう。

私には、裸の王様として意気揚々と社内・社外からもてはやされていた
田中氏の今の絶望感を想像するに、同情する気にもなれないのが事実です。

キレイごとを書いているつもりはありません。
私企業であれ、一つの企業を経営する者の責務です。

(続く)

投稿者 sakuma : 2008年01月04日 17:45

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