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2008年01月05日

箱根駅伝にみる人材育成

今年の箱根駅伝

常連校の途中棄権が目立ちました。

棄権校は71年から急増しているようですが、原因を追及していくと企業の人材育成と
似ている部分がありそうです。

箱根駅伝の関係者のコメントをMSNの記事から拾ってみました。

  大会会長の青葉氏(元大東大監督)
 「(指導者は)選手を見詰め鍛えてほしい。速い選手はいるが強い選手はいなくなった」

  大会運営委員の神大・大後監督
 「箱根駅伝は(注目の大会として)象徴化され選手の心的状態は尋常ではない。
   過保護にし過ぎてもいけないと思うが、そういう精神面も指導していかなければ」

と仰っているようです。

各者の論調をまとめると、
 1)大会のレベルが上がってきていること 2)イベント的な過熱で精神的負担が増していること
が原因だと考えられています。

大会会長の青葉氏の 『速い選手はいるが強い選手がいなくなった』 という一言に
考えさせられます。今回論じられている原因が正しかったと仮定すると、今後の対策は
選手のメンタルスキルを上げることが必要に思われます。
「箱根駅伝という大会にもう注目しないでくれ」というのは不可能だからです。

選手の育成を考えると、速く走るとか、ペースを保つ工夫とか、坂道でのランニング方法とか
テクニカルなスキルは教科書通りに覚えて身体に覚えさせれば身につくスキルです。
でも、プレッシャーに打ち克つとか、オーディエンス(監督の激を含め)の声を味方にする
精神的な余裕を持つとか、メンタルスキルは、長距離走とは別のコーチが必要です。

過去、オリンピックの舞台で日本選手のメンタルスキルが指摘された時期がありました。
今では、オリンピック選手も見違えてのびのびと戦い、負けても勝っても潔く結果を受け止め
次への糧にするコメントを聞くことができますよね。

世界規模の大会では、テクニカルなスキルと同時にメンタルなスキルも伸ばさなければ
通用しないことを良く分かった上で、メンタル・トレーニングも実践されているのでしょう。

大学駅伝もアマチュアですから、どこまで選手にプロ意識を求めるのか、門外漢なので
はっきりとは分かりません。今回の箱根駅伝にみられた出来事は、これまでのトレーニングでは
メンタル・スキルを上げるプログラムがなかったのではないか? そんな風に思います。

弊社で進めている「MQtest」は、IQやEQと並んでメンタル面のスキル向上を目指す方法です。
専門領域のスキルではなく、持続力とか勝負強さ、集中力など、ビジネスパーソンとしての
”基礎体力”とでもいうものを対象とします。

長距離選手と同じく、会社でも、テクニカルなスキルは一般化できます。時間と意志があれば
本を読むなり知識を得るなり、成果を出すことはてきます。でもMQが対象とするファンダメンタルな
スキルは自分の心の部分を鍛えるものなので、汎用的なアドバイスとか教科書的な知識では
伸ばしにくいものなのです。

箱根駅伝の選手の育成と企業における人材育成を比べてみると、

企業では、ITツールやメール・ネットからの情報過多、効率化・売上達成へのプレッシャー・・
求められるレベルは上がり、専門スキルのキャッチアップだけで時間は飛ぶそうに過ぎていく。
IT業界ではメンタルなダメージを受ける社員が問題になっているケースもあります。

ただ、「精神的に強くなれ」とか「頑張れ」と言ったところで、具体的な「How?」がなければ
どうしたら良いのか分からず、悩むばかりです。

箱根駅伝の選手も、ゴールをしたい、一秒でも他校より早く記録を残したい・・・という”Will”は
人一倍強くあったはずです。テクニカルなスキル以外の訓練がされてなかった。

それも大きな一因ではないかと考えています。

投稿者 sakuma : 2008年01月05日 15:41

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