KP社外ブログ TOP » レコメンドBOOK » 企業内世代間意識格差(2):可視化経営と食品偽装
2008年01月04日
レコメンドBOOK 『神様からひと言』の続きです
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2)父親 対 長男? 上司 対 あなた?
ニュースで何度もご覧になった方も多いと思いますが、
事件釈明の記者会見で、田中元社長の長男である役員の発言が
一転して罪を認めるきっかけになったとされています。
ご長男の発言と対照的に、工場長が消え入るような声で
「社長には逆らえない・・」と言っていた姿が印象的でした。
長男の発言も、本来、自分も役員なのですから、社長に促す前に
・・・・社長の指示でした。事実です。
と自ら言い出せなかったことも、同族経営・ワンマン経営の残像をみる思いがしました。
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ミートホープ社での、父親の世代と長男の世代は、
企業内で言えば、マネジメント層である上司と現場の社員です。
コンビニエンスストアでおでんの賞味期限が切れていたという一件も
アルバイトの社員の指摘でした。
また、以前お手伝いした企業さんでは、生産管理の責任者の方が
「自分の会社の商品は怖くて買わない。もう何年も他社製品を使っている」
と仰ってました。大手メーカー企業の方です。
ミートホープの事件を、ワンマン社長の勝手な罪だと切り捨てることは簡単です。
でも企業規模では比較にならない上場企業の生産管理マネージャでも自社製品を
買えないそうです。
どうでしょう?
コンビニのアルバイトさんは、一アルバイトであると同時に、一消費者でもあります。
職場であると同時に買い物をする店でもあります。そこで腑に落ちないことがあった。
社員も同じです。
会社の社員であると同時に、一消費者として会社の商品を買う立場でもあります。
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過去、社内ブログをご提案に行った先で
社員にブログなんて書かせたら、何を書いてくるか分からない
とんでもない!
と拒否されたことがありました。
お気持ちは分かります。
分かるものの、私はコンサルタントとして譲れない主張は、「べき論」で押しますが
「社員」として強制的に発言を縛り付けたところで、
今やCGMという「手段」を持つのが現場世代です。mixiや自己のブログetc・・”メディア”は
常に目の前に存在します。
それよりも
生産管理の責任者が、自社の製品を使っていない事実に気づく必要がありますし
社員の書き込みを心配する企業体質であること自体が大きな問題です。
経営と現場の見える化
という項目がありました。
私の好きな番組に、村上龍さん司会のテレビ東京「カンブリア宮殿」がありますが
先日、総集編を放送していました。
社長に共通する資質の一つが 「現場が大好き」 という要素だそうです。
ITで実現する「見える化」は一部です。
「見える化」という言葉からは、数値管理、KPI・・・というキーワードが浮かびますが
数値で見えた原因を探るには現場に行くしかありません。
自分の目で見て、聞いて感じてくるしかないのです。
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社内ブログは、マネジメントのための効率化ツールです。
全ての社員に一人ずつヒアリングすることができないからこそ使う意義があります。
他方、マネジメントだけでなく現場サイドの課題もあります。
飲み屋で他社の友人に上司の愚痴をこぼしても何も変わりません。
何らかの手段で、モノ分かりの悪い・テクノロジーを使いこなせない上司に伝えなくては
自分の職場環境はちっとも良くなりません。
振り向かせるには。
現場としての主張が必要なのです。
ただ口を空けて誰かが気付いてくれるのを待つのでは、青い鳥症候群です。
自分にとっても会社にとっても不幸ですね。
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「世代間意識格差」というタイトルをつけました。
仕事や職場に対する価値観がドラスティックに変わっているのが本質的な論点だと
考えています。
モノでもインターネットでも、何でも手中にあることが日常になっている世代と
欲しいモノを自力で手に入れてきた世代の意識格差、だと私は位置づけています。
例え、社内で起こることが理不尽であっても、職場の喪失=自分自身の喪失だった
時代は今や遠い過去のできごとです。
「見える化」という言葉と「CGM」という言葉を重ねて考える時、
その底には、仕事や職場、社会生活に対する考え方そのものの変化があることに気づきます。
「見える化」とは、集計された数字がきれいに画面上に並べば終わるモノではない。
もっと本質的な、ミートホープや不二家、上記のメーカーに共通した根も見て下さい。
IT業側にいる方も、”会社の実態をシステムツールで可視化できます”、などと
単純な言葉でクライアントをまやかすことのないよう。
ツールは手段です。目的ではないことを分かった上で真摯なご説明をしたいものです。
投稿者 sakuma : 2008年01月04日 18:54
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