KP社外ブログ TOP » レコメンドBOOK » 非正規雇用者の解雇と若年労働者

2008年09月25日

非正規雇用者の解雇と若年労働者

『ロスト・ジェネレーション -さまよう2000万人』
       朝日新聞「ロストジェネレーション」取材班

この本では
成果主義を背景にした自殺やうつ病の増加、振り込め詐欺の実行犯の8割が
35歳未満であることなどを指摘しつつ、今、もっとも社会的問題になっている
非正規雇用の問題を、仮名の方の生活を紹介する形で描いています。

この本で言う「ロスト・ジェネレーション」とは、
現在25歳から35歳までの年齢層、
バブル経済崩壊後のいわゆる「失われた10年」に社会人になった層であり
団塊ジュニア世代、

就職氷河期、大手金融機関の破たん、阪神大震災、長期にわたるデフレ
などの出来事が、社会人スタートの時期に経験した世代です。

本は、
この世代の悩みを描くことに集中して、処方箋を描いてはいません。
実際の彼らの生活とアンケート調査結果をもとにして、今の日本の一面があぶり出されています。


かつて「パラサイト・シングル」と言われたこの世代は、今や大量の失業者層です。
あまり指摘されていないことですが、非正規雇用者の増大は実は
企業内のIT化の恩恵と表裏でもあります。

企業が進めた多額の投資によるIT化で、熟練者でなくともできる業務が増え
したがい、非正規雇用が増える、という構図も一部にはありえます。

もちろん、IT化が悪いとは決して思っていません。
新しいビジネスは、新しい雇用も生み出しますし、事実、ネット業界には
多くの若い世代、この本でいうロスト・ジェネレーションが従事しています。


IT業に属する会社として
これから日本の中核を占める世代の方には、現状に悲観的にならず
熟練労働者になるための道を開拓する気概をふり絞って欲しいと願っています。


投稿者 sakuma : 2008年09月25日 10:00

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://k-property.jp/blog/mt-tb.cgi/91