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2009年02月01日

”秘蔵っ子”をどう育てるか

 『マグマ』(真山仁・朝日文庫/2008年)

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  真山さんは、NHKドラマで有名になった『ハゲタカ』の
作者ですが、本作ではハゲタカ・ファンドの真骨頂であるM&Aでなく
女性主人公を、ターンアラウンド・マネージャとして描いています。


伏線として、日本の原子力エネルギーの話や、外資ファンドの権力争いに
ついての話が進んでいますが、

私は、この小説は、可能性を秘めた一人の女性を組織がどう育成するか
が柱に描かれた作品だと思って読んでいます。

  地熱発電の事業化というミッションが作品の中心で、主人公は
ターンアラウンドマネージャとして、事業の核をなす研究者や役員たちとの間の
コミュニケーションを通じて、彼らの役割と自分の果たすべき役割との線引きを明確にし
仕事を進めていきます。


  実際には、小説にような、経験の少ない方が同じポジションについたところで
小説に描写されている通り、うまく話が進むことはなかろうと思いますが

  自分以外に後がない、というポジションにおかれた時の 
       人間の成長の可能性

が書かれています。

小説の最後になって、
この主人公が、アメリカ本社の会長が見込んだ”秘蔵っ子”で、
本人にも極秘で、特別な育成方法がとられている、ことが明らかになります。


「獅子の子落とし」という格言がありますが

昨今の職場では、”本人にも黙って”こういう方法は現場のマネージャさんは
怖くてできない・・ということが多いのではないでしょうか。

しかし、今や企業側も余剰人員を抱えられないのが実態。


今の厳しい環境を乗り越えた企業は、また、同じく今の環境を乗り越えた人は
”真の実力”がつくものではないでしょうか。
有望な社員には、厳しい方法でも育成するのが、
会社にとっても本人にとっても、長い目では良い結果になろうと考えています。

投稿者 sakuma : 2009年02月01日 09:00

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